コラム

2019.06.19 [相続]

専門用語②~相続関係~大田区の司法書士事務所より・第7回コラム 

こんにちは。
ほりぐち法務事務所 事務局の鈴木です。
 
今回は気分転換に,少し不動産から離れて相続に関する専門用語について書いていきたいと思います!
全然気分転換になりませんが…
 
相続に関する用語を調べていくと,うろ覚えのものがたくさんありました(;;)自分が相続の手続きをすることなんてない…と思っていたら手続きをしなければいけなくなった。そんなときにぜひ参考にしてみてください。
 
●除籍…
結婚や死亡,分籍や家督相続によって戸籍を外れた後の古い戸籍。親族関係確認の際に使用します。
 
 
改製(かいせい)原戸籍(げんこせき)
法律改正以前の戸籍制度による戸籍のこと。法律の改正によって戸籍制度が変わると,戸籍が新たに書き換えられます。書き換えられた後の古い戸籍のこと。親族関係確認の際に使用します。
 

●親族…
6親等内の血族、配偶者、3親等内の姻族すべての人のことをいいます。
 
●親戚…
法律用語ではなく,血縁や婚姻関係によって結びつきがある人のことをいいます。
 
●血族…
血縁関係にある人たちのことをいいます。祖父母の兄弟姉妹,父母のいとこ,自分のはとこも含まれます。
 
●姻族…
婚姻によって出来た親戚。叔父叔母,兄弟姉妹,甥名の配偶者も姻族に含まれます。
 
●直系…
直接的に親子関係(上下)でつながっている系統のこと。
実の血のつながりはなく養子縁組をしている場合でも、その養父母とその子供は直系の関係になります。
 
傍系(ぼうけい)
兄弟・いとこ同士のように共同の先祖を通じてつながる関係を傍系といいます。
 
直系(ちょっけい)尊属(そんぞく)
父母、祖父母、曽祖父母、高祖父母など、直接の祖先の系列に当たり自分より前の世代に属する人のこと。
 
直系(ちょっけい)卑属(ひぞく)
直系血族で子,孫,ひ孫など自分よりも後の世代に属する人のことをいいます。
 
(そう)祖父母(そふぼ)
ひいお爺さん・ひいお婆さんのこと
 
高祖父母(こうそふぼ)
ひいひいお爺さん・ひいひいお婆さんのこと
 
家督(かとく)相続(そうぞく)
戸主が亡くなった場合は必ず長男がひとりで全ての遺産を継承・相続するのが原則とした遺産相続の方法のこと。明治31年7月16日から昭和22年5月2日までの間に施行されていました。
 
 
後見人(こうけんにん)
本人が認知症や知的障害,病気や事故の後遺症などで判断力が低下,欠如しているような場合に本人に代わり様々な判断を行ったり,本人の利益を保護したりする人のことをいいます。
 
後見人は未成年後見人と成年後見人の2種類があります。
 
・未成年後見人…両親が死亡するなど何らかの理由で親権者がいないか,親権者がいても親権者に財産管理権がない場合に未成年後見人がつけられます。
 
・成年後見人…病気など何らかの事情により正常な判断ができない状態にある人,知的障害や精神障害のほか,認知症,事故の後遺症などにより判断能力を欠いている常況にある場合に成年後見人がつきます。
 
 
●相続人…
被相続人(故人)の財産を相続する人のことをいいます。
 
 
●法定相続人…
民法で定められた相続人のことをいい順位が決められています。被相続人の配偶者は常に相続人となります。
 
 
・第一順位の相続人・・・被相続人に子がある場合には、子と配偶者が相続人となります。ただし、子が被相続人より先に亡くなっている場合等は、直系卑属(孫・ひ孫等)が相続人となります(=代襲相続)。
 
 
・第二順位の相続人・・・被相続人に子およびその直系卑属がない場合等は、直系尊属(父母・祖父母等)と配偶者が相続人となります。
 
 
・第三順位の相続人・・・被相続人に子およびその直系卑属がなく、直系尊属も死亡している場合等は、兄弟姉妹と配偶者が相続人となります。ただし、兄弟姉妹が被相続人より先に亡くなっている場合等は、その者の子(甥・姪)が相続人となります(=代襲相続)。
 
 
こちらもまだまだありますが,他はまた次の機会に書こうと思います!
 
 
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。